古い町家が軒を連ねる京都の路地。小さなお地蔵さまの祠や、防火用と書かれた赤いバケツが点々と並んでいるのも、京都の町の気質を表しているようで面白い。旅の宿を決めるなら、せっかくだからそうした町家に泊まってみてはどうだろう。京都では古い町家を改装し、旅行者のためのゲストハウスを営む若い人たちが増えている。格子のガラス窓に、磨きこまれた木の廊下、ギシギシと音のする階段。味わいのある建物は、住居だったり、薬問屋だったり、お茶屋だったりと、かつての姿をとどめながら街のその歴史を伝えている。風情ある建物と、その値段の安さから、海外から京都を訪れるバックパッカーの集まる場所としても定着している。
朝、共同キッチンで、イギリスからやってきたという青年と一緒になった。彼は一ヶ月ほど日本を旅していて、この後は長崎、そしてタイへ行く予定だという。朝食のために準備したトーストに、チョコレートクリームをたっぷりと塗っているところだった。京都の街には、国内外から訪れる人々を迎え続けてきた懐の深さがある。
錺屋 http://kazari-ya.com/
大正時代に建てられた薬問屋で「六神丸」の古い看板も。高校の同級生が集まったという若い人たちが経営している。
和楽庵 http://gh-project.com/
築100年以上の旅館の建物。町家ゲストハウスの草分け的存在で、ノウハウを学んだスタッフが独立していった宿も市内にはいくつか。
メトロポリタン福寿荘 http://www.metro.ne.jp/fukujyusou/
京町家らしい建物で、岡崎公園や京都市動物園にも近い。部屋から聴こえるライオンやオットセイの鳴き声も風情のひとつ。
See also: Papersky no.22 Kyoto Wagashi Trip