Yohei Naruse
山の本屋
先日、お茶の水にある茗渓堂という小さな本屋に行ってきました。ここは昔から山の本屋として知られており、雑誌からエッセイ、技術書、山岳会の会報誌まで、所狭しと山に関する本がたくさん並べられています。なかには他の書店ではちょっとお目にかかれないレアな本も。壁には、山のスケッチや版画も掛けられ販売もされています。
そのなかにあったポストカードセットを購入してきました。タイトルは「坂本直行 ペン画集」。坂本直行さんは、1906年に北海道釧路で生まれ、北海道大学農学部在学中は登山に明け暮れます。その後、1936年に広尾町野塚に開拓者として入植し、北海道の原野で暮らします。開拓の傍ら、日高の山々と植物を独学で描き続け、水彩画、油彩画、シルクスクリーンなどの作品が残されています。写真家・星野道夫さんが愛した人物であり、坂本龍馬の末裔としても知られています。
茗渓堂は、坂本直行さんの著書も出版している本屋さんで、このポストカード版の画集もそのひとつ。油彩画や水彩画の多い坂本さんの作品の中でも珍しく、70年間眠っていた若い頃の作品だということです。飾り気のない力強い筆致で描かれるのが坂本さんの作品の魅力だと思いますが、このペン画集も思い切りのよい線で描かれ、坂本さんがどのように山を眺めていたのかが垣間みられるような気がします。10枚一組で定価は800円+税。水彩画のポストカードも販売されています。
ぽかぽかと春の陽射しが暖かくなってきました。山の絵を眺め、お気に入りの山の本を携えて、春の野山に出かけてみてはいかがでしょう?




































