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不景気はアートの素 東ベルリンのアーティストたち

2003年 – PAPER SKY取材班が訪れたのは、西側型の経済が支配するようになってまだ間もなかった東ベルリン。近代都市に見られるビジネスマンたちのにぎわいはなく、不況による経済難が続いている状況だった。 […]

12/10/2009

2003年 – PAPER SKY取材班が訪れたのは、西側型の経済が支配するようになってまだ間もなかった東ベルリン。近代都市に見られるビジネスマンたちのにぎわいはなく、不況による経済難が続いている状況だった。しかしそうした中で、まず目立つようになったのが、アートに関わる活動。広いスペースにもかかわらず家賃が安く、自由を約束されるこの街はアーティストやクリエイターたちにとって、芸術を育てる格好の場所になっていたのだ。本誌no.5では東ベルリンのアーティスト7組のインタビューを掲載したが、今回はその中から印象的な言葉を紹介しよう。
Susa Pop, Iris Surburg and Renny Caliman (The Recession Sessions) アーティスト
「誰がプロフェッショナルに仕事をこなしているかなんて、どうでもいい事。社会の階級制度なんかよりも、ただ同じ事を愛する人ばかりで集まりたいだけなんです」
Oliver Vogt and Hermann Weizenegger (The Imaginary Factory) ブラシ・デザイン
「東ベルリンには、もう前みたいにたくさんの工場はない。こうやって、小さくてもユニークな会社がある事で、町の環境を救っているように思えるんだ」
Jorne Rischke (J.R. Leather Manufacturer) 革職人
「ビジネスは基本的にまあまあです。でもそこがベルリンの良いところ。14年も仕事をしていて初めて2年前に自分のショップが持てたのも、ホントにここだから出来る事だと思うよ」
Wibke Deertz (ADD) ファッションデザイナー
「ここでは自分の好きな事をするのに、ファイターになる必要はない。ただ引き受けたプロフェクトを無我夢中にやるだけ!」
Saskia Draxle (Hubert Fichte Hotel Room) アーティスト
「新しい環境はクリエイティブ・ピープルにとって必要不可欠。でも彼らのほとんどは、バケーションを楽しむ時間やお金とか、そんな欲がないのよね」
Michael Stein (The Surf poets) 詩人
「僕たちは、みんなに人生について考えてもらいたい。そしてただ仕事を受け取ってそれに合わせるのではなく、自分のアイデアを大切にしてもらいたいんだ」
See also: Papersky no.5