ファミリーの絆が作る、ナポリピザの名店

中世の街並みが残るスパッカ・ナポリの中心にある「ピッツェリア・ソルビッロ」には、多くの人々がナポリで一番美味しいと認めるピザの店だ。1935年以来、創業者ルイージ・ソルビッロの息子たち、娘たち、孫たちの21人全員が、みんなピザ職人としてこの店で働いてきた。ナポリの街には、何代も続く街の商店や、そこで働く人たちが作るたくさんの小さなコミュニティがある。「ファミリー」とは、親兄弟のみならず、近隣同士、職場や学校にまでおよぶ絆の深さを表す言葉であり、彼らのコミュニティの「仲間」の証である。- 彼らが愛しているのは家族や仲間と「共に過ごした時間」であり、それは歴史である。それも誰かによってねつ造された歴史や共同体ではなく、もっと自分にとってリアルな「記憶」が作る歴史 – (Editor’s Note no.9より)
ちなみにナポリの姉妹都市となっているのは、日本では鹿児島市。おそらく桜島のある風景がナポリ湾のベスビオ火山と似ているというのがその理由のひとつ。他にも、アテネ、イズミール、バレンシアなど、13の町が姉妹都市関係を結んでいる。
彼らはナポリとどのようなファミリーを形成することができたのだろうか？調べてみるのも次の旅のきっかけになるかもしれない。
Pizzeria Sorbillo
Via Tribunale, 32
081-44.66.43
www.accademiadellapizza.it
See also: Papersky no.9