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世界で最もユニークなクリエイティブ・エージェンシー

オランダの広告代理店「ケッセルズ・クレイマー (kessels kramer)」の名をご存知だろうか。彼らは、独創的なアイデア、過激で知的な発想、ユーモアとアイロニーいっぱいの広告を生み出す、世界で最もユニークなクリエイ […]

12/10/2009

オランダの広告代理店「ケッセルズ・クレイマー (kessels kramer)」の名をご存知だろうか。彼らは、独創的なアイデア、過激で知的な発想、ユーモアとアイロニーいっぱいの広告を生み出す、世界で最もユニークなクリエイティブ・エージェンシーだ。「お金に頼らずアイデアで勝負」という彼らの仕事を少しだけ紹介しよう。「今なら全ての部屋にドアが付いています」「以前にもまして悪いサービス!」など、ユーモアに溢れたCMは、彼らの最初のクライアントであった「安い以外に何の売りもない」バックパッカー・ホテルのために作られたもの(ハンス・ブリンカホテル)。
また、彼らの提案した奇妙な製品 – 足が1本だけ短く、何かで支えてやらなければ倒れてしまう椅子、 ケンカした時やムシャクシャするときに投げたり壊したりして形を変えられる花瓶、表面が真っ黒に塗られているため自分で擦って光が漏れるようにしてやらなければならない電球、金属の箱を叩いてへこませ、座部を自分で作るカスタム・チェアなど・・・これらのを使うためには購入者は必ず何か自分で加えてやらなければならない。「世の中にはモノが溢れすぎている。メーカーからの一方的な押しつけではなく、もっと消費者の『解釈』によって成立するようなモノを」というコンセプト(do プロジェクト)。
他にもDIESELの広告や、FIFA最下位を決める「裏ワールドカップ」の企画など、彼らのユニークな仕事の数々は世界的にも注目を集め、日本でも多くのメディアに携わってきた。今回はウェブメディアの視点から、彼らのウェブサイトにも注目してみたい。間違いなく彼らのホームページを開いたはずなのだが・・・”kessels kramer”という名前はあるものの「広告代理店」という文字は見つからない。ページ内のバナーをクリックすると、また別のページへ。しかもHOMEへ戻るたびに毎回違ったトップページが表示されるのだ。彼らは自転車屋なのか、蝶コレクターなのか、はたまたヒゲ研究所なのか?誰かこのウェブサイトの謎を解いてほしい!
http://www.kesselskramer.com/
※ 2010.8.31追記
編集部に届いたライムグリーンの塊のような本は、ケッセルズ・クレイマーの広告の仕事を紹介する前回の2kgに続く新刊、重さ1kg! »ケッセルスクライマーの新たな1キロ a new kilo of KesselsKramer
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» Creativity over Cash: a Kessels Kramer visit
See also: Papersky no.3