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テックス・メックス 国境に生きる音楽 テハーノ

, 2009/12/10

「国境」という言葉に、島国に暮らす日本人はどれだけの想像力を働かせることができるだろうか。アメリカ南西部、メキシコと国境を接するテキサス州には、そうした目に見えない「国境」を意識しながら形成されてきた、「テックス・メックス」と呼ばれる独特の文化がある。18世紀以降、スペインをはじめとするヨーロッパ移民や、メキシコ、そしてアメリカの文化が混じり合って形成された。そして、それを象徴するのが彼らの音楽 「テハーノ」。ドラム、ギター、フルート、アコーディオン、ヴァイオリンなどで奏でられる、懐かしく陽気な音楽。そのルーツは、スペイン民謡やメキシコ 音楽、ワルツやポルカ、アメリカンブルースなど、多文化的な要素が融合したものだ。かつて牧場経営や過酷な労働に従事していた移民たちの間では、祖国のメロディを唄う流しのテハーノ・ミュージシャンの唄を聞くことが、何よりの娯楽であり癒しであった。それは故郷への懐かしさとともに、今を生きる歓びを感じられるものだったにちがいない。

1920 年代には、その多文化的な音楽性が「国境の歌い手」として注目を集め、リディア・メンドゥーサをはじめとする多くのテハーノ・ミュージシャンが活躍した。 その頃の音源を集めたものが、1994年にリリースされた「Corridos & Tragedias de la Frontera」である。アーフーリー・レコード社は、多くのテハーノ音源を収集・デジタル化していて、このCDでは、1928年から1937年に収録された27曲のテハーノを聴くことができる。
» Corridos y Tragedias de la Frontera

See also: Papersky no.12

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