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放浪したくて | ドイツ・ニューフェイス(No.5)

, 2003/04/25

このイシューは、東京に数年間住んでいたドイツ人、レ卜とミシェイラとの会話の中から生まれた。ある日、彼らは日本を出て、勝手知ったるドイツに帰国する事になったのだが、ただ単にそこに落ち着いてしまうのではなく、違う角度から自分たちの国を見直してみたいと考えていた。そこで、彼らは「Drifting」ーあてどなく道を行き、普段は見えない何かを発見するーそんな目的のドイツ旅行に出かける事にした。旅の中で彼らが撮影した、4000枚に友ぶ写真の数々(36p-)を目にした私の心は大きく揺り動かされた。それは、彼らが求めていたものが、私たちがこの雑誌を作っている理由と重なる所がある、と確かに感じたからだ。「Drifting」とは、「少し違った旅のやり方」という事なのかもしれない。
ドイツに渡った私と副編集長の井出さんは、レトとミシェイラにさっそく会い、ドイツに対する見方がどんなふうに変わったかについて色々と聞いた。ドイツは今や、実にさまざまな特色を持った文化とユニークな性格をもつ都市になっている。とかく一面的なイメージで見られがちなドイツという場所で、彼らが新たに感じた印象はとても刺激的なものだった。そこで彼らが私たちに示してくれたのは、複合的で入り組んだドイツのイメージ。また、それはとりもなおさず、個人と場所との関わり方でもあった。

* * *
「Drifting」とは自己形成の旅だ。そのゴールは、何かをジャッジする事でもなければ、ただ何も考えないでウロウロするツーリストの真似事でもなく、少しずつ理解し、探求していく事にある。探求は視野を広げ、周りの世界がもっと見えてくる。「Drifting」とは、今自分の知らない何かを探す事なのだ。さあ、これから140 ページの、なりゆきまかせの旅に出ましょう。そして、その旅の中から何かを得て下さい。忘れないで欲しい、旅のルールは…「元来た道を引き返すな、新しい道を」(アン・カーソン「プレインウォーター」より)

Text: ピーター・ウィルソン
PAPERSKY No.5 The New Face of Germany ドイツ・ニューフェイス
April 2003

Wanderlust | GERMANY | EDITOR’S NOTE – 5

This issue was born out of a conversation with Reto Wettach and Michaela Viesser who were returning to Germany after living in Tokyo for several years. Rather than settle back into a country they already knew, they wanted to approach it from a different perspective. “Drifting“ was their idea; to hit the road without an itinerary and discover what was out there, beyond their line of sight. Through a distillation of over 4000 photos we are the beneficiaries of their findings (“Drifting Friends” p.36). What appealed to us was how closely their approach fit with our own philosophy. Quite literally, drifting is “A Different Way To Travel When we joined them in Germany, Senior Editor Kosuke Idee and I talked with Reto and Michaela about how their perceptions of the country had changed. To them Germany had become a web of cultural idiosyncrasies and unique personalities. Their impressions dispelled our notion of “collective identity,” and what they offered us instead was a more complex and satisfying understanding of “place” and the ways that individuals relate to it.

* * *
The goal of drifting is neither to arrive at some final conclusion about a place or its people, nor is it to remain as removed as a tourist baking in the sun. It is the pursuit of small understandings that reveal the immense diversity of our world – the search for anything that will tell us more than what we know.

Drift with us through the next 140 pages, through Germany and beyond, take something with you , and remember that the only rule of travel is, “don’t come back the way you went. Come a new way.” (Anne Carson,“Plainwater”)

Text: Peter Wilson
PAPERSKY No.5 The New Face of Germany – Drifting Through the Unknown Country
April 2003

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